ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

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【アレンジテクニック】シンセのバッキングでひと工夫加えて差をつけるPart2

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 以前にもお伝えしたかもしれませんが(結構過去に書いたこと忘れているw)、
アレンジをしていて、バッキングパターンをもう一捻りしたいなというときありますよね?   僕はしょっちゅうあります。
そんな時のアイデアをまた少しだけご紹介します。
 
まずは、おさらい的に以前紹介したGATE系プラグインを使ったシンセバッキング。
こちらを参照。
  
最近ではこの方法で、Dackingというプリセットを使って簡単にサイドチェインを作るのに利用することも多いです。ベースにかけると面白いですよ。
 

FiterOrganを使って繊細にカッコよく!

 
ちょっと進化して、FiterOrganという面白いプラグインを使ってFilterをいじって面白い効果を得たいと思います。
どういうソフトかというと、ボコーダーのようにキーボード上でFilterをかけたい周波数を鍵盤で指定して音を出すというもの。
ちょっと説明しづらいのでこちらをご覧になってください。
 
 
僕のよくやる方法としてはブラス系パッドにかけてバッキングを動きのある複雑なものにする方法です。
DAW場ではこんな感じに打ち込みます。
 
 

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●一番上はリズムトラック(わかりやすくするため)
●上から2段目のトラックがブラス系パッド
●3段目がFilterOrganで鳴らしたいフィルター音のフレーズトラック
(パッドの出力をFilterOrganをかけているトラックに送っています)
 
*ちなみにFilterOrganはAAXで使えないのでProtools使いの私は、PATCHWOPRKというソフトを通じてVST3で立ち上げてます。
 
 
実際上記のフレーズを聴いてみましょう。
 
 
 
原音(ブラスパッド)とフィルターがかかっているフレーズの音量配分をソフト上で好みに設定して良い具合に仕上げています。
なかなか面白いでしょう?色々研究してもっと面白いことができそうです。
 
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次に、オーソドックスでシンプルかつ簡単なチップス。
 

サビ前などでシンセブラス系のカットオフを変化させる

 
シンセブラス系の音は僕は、パッドぽく薄くベタに鳴らす場合と、強めの音色だったら生のブラスフレーズっぽく所々効果的に使う場合があります。
 
生のブラスがクレッッシェンドで音色をオープンにするイメージです。
 
どちらにしてもモジュレーションホイールなどを使って必ずと言っていいほどカットオフをオートメーションで動かします。
 
Omnisphereのbrass系ではデフォルトでモジュレーションをいじるとカットオフが変化するものが多いのですが、サビ前やバッキングの8小節に1回とかでカットオフをあげると、曲がより彩りを増します。
 
どんなソフトでも最近はカットオフをモジュレーションホイールなどのコントトーラーに簡単にアサインできるでいろんな音源で試してみてください。
Omnisphereの場合、大体のつまみは右クリックして”MIDI CC Learn”を選べばコントロール可能です。
 
Omnisphereのプリセットでいうとこんな感じ。
フレーズの最後にフワーっと音色が明るくなっていますよね?
 
 
 
 
 
 いかがでしたか?
ちょっと一手間加えるだけで、グーンとトラックのクオリティが上がりますので色々試してみてはどうでしょう。