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【DTMテクニック】音の長さにとことんこだわってクオリティを上げる

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 DTM用語ではデュレーションなんて言いますが、1音の長さにこだわって打ち込みをすると驚くほどクオリティが上がります。
 以前にもベースの打ち込みの記事の時言いましたが、ノリ(グルーブ)が変わるし、曲が変わりますので、細かいところですが今まで気にしなかったという人は是非試してください。
 
 
 特にピアノ・エレピのバッキングや、ベース(これが一番大切)。
例を挙げて説明します。音の長さの単位はティックで説明します。
1拍は960ティックです。だから ♪ =480ティックですね。
 

ピアノの例

 

 
 まず220ティックのピアノバッキングの刻み。
次の50短くして170ティック。
次はさらに50短くして120ティックです。
随分と雰囲気が変わりますよね。後半に行くほど軽やかになります。
重めにしたいときは長めなデュレーションということですね。
 

ベースの例

 

 
最初は全てレガートで弾いた例。(ちなみにバッキングピアノは170ティックのバージョンです)
次は220ティックに長さを設定。ほぼ16分音符いっぱいの音価
その次は表拍はレガート気味に、裏拍は220ティックです。
同じ音を同じタイミングで引いているのにもう別曲ですよね。
もしうた物なら、歌い方もかなり違ってくるはずです。
 

ブラスの例

 
ブラスの場合、フレーズの最後の音を特に短かくするとリズムにキレが出ます。
 

  最初のフレーズの2拍め16分裏は240ティックで16分音符そのままいっぱいに伸ばした音価
 その次は同じ箇所を短めに100ティックにしました。
キレとスピード感が違います。前半のバージョンだとなんとなくだらしなくトラック全体が締まらなくなります。
 
 
 ピアノとベースの前述した例の場合は、それぞれどれが正解ということはなく、アレンジの狙いに合っていればいい話です。セクションごとにデュレーションパターンを使い分けても面白いでしょう。例えばBメロだけレガート気味に演奏するとか。
 ブラスの例に関しては、後半の例のようにフレーズ最後の音は短く切った方がファンク系ポップス系の場合良い結果になります。
 Protoolsの場合「Option + P」で30ティックづつくらい長くしたり短くしながら一番気持ち良いところを探ります。ブラスのキレには僕はこだわります。
 
 
おわりに
 
いかがでしたか?
デュレーションに気を使って打ち込むと一気にプロっぽいトラックになりますのでぜひ試してください。