ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

音楽制作のTipsを中心に映画、旅の話題なども。

いつでも勝負できる作曲テンプレートを作ろう!(DTM・オーケストラ編)

 曲を量産することは、作曲上達の近道であることは間違いないです。
職業音楽家になったとしたら、それはもう大変な量の曲を作ります。(ボツ曲含め)
 
そこで、できるだけ曲そのもののアイデアに集中できるよう、雑用的部分は可能な限り
オートーメーション化したりテンプレート化したいものです。
 以前にもお伝えしたことはあるのですがもう一度、僕のテンプレート術をご紹介します。
 

ジャンル別に分ける

 
僕は主に次の3つにジャンル分けし、さらにそこからいつくかのパターンに分けています。
 
・オーケストラ系  ・バンド/ポップス系  ・EDM系
 
今日はオーケストラ系をご紹介。
 
 

オーケストラ系(ストリングスの種類によりテンプも分けている)

 
立ち上げるトラックリストは
 
Piano(ラフ作曲用)
 

木管

Piccolo
Flute
Oboe
Clarinet
Bassoon
 

金管

Horn1,2
Horn3,4
Trumpet
Trombone
Tuba
 

<パーカッション 他>

Timpani roll
BassDrum
Cymbal
Snare
Harp
 

<ストリングス>

Violin1 Long
Violin1  staccato
Violin1  pizzicato
Violin2  Long
Violin2  staccato
Violin12 pizzicato
Viola    Long
Viola    staccato
Viola    pizzicato
Cello   Long
Cello    staccato
Cello    pizzicato
Contrabass  Long
Contrabass  staccato
Contrabass  pizzicato
 
 

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トラック解説

 
ストリングス以外は EASTWESTのSymphonic Orchestra Platinum を、
ストリングスは EASTWEST Hollywood Strings を使ってます。
 
ストリングスは各パートそれぞれ奏法別にトラックを3つに分けてます。
他のパートはキースイッチのパッチを使って奏法を切り替えています。
また、楽器の種類別にトラックを色分けして全体の構成を把握しやすくしています。
楽器の種類分け方法として例えば<木管>と<金管>の間に空トラックを挟んで名前をつけると、視覚的に見やすくなります。
 
バスドラムだけは、SAMPLE MAGICの MORPHESTRA GENERATIONS を使っています。これはKONTAKTライブラリですが、ハリウッド系緊迫シーンにはもってこいのループも入っていて使いやすいです。同じくNativeInstrumentの DAMAGE もパーカッションループとしていいですね。
ティンパニは普通のティンパニと、ティンパニロールの音色を分けてます。
シンバルは、奏法が全て含まれているパッチを選んでいます。
 
 
 
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作る曲の雰囲気によってストリングス使い分け

 
ストリングスを Audiobro LASS 2.5 に差し替えたテンプレートも別に作っていて、
こちらはキースイッチで奏法を切り替えているので各ストリングスパートは1トラックにしてあります。
 
ハリウッド系のゴリゴリな曲や人数感があったほうがいい曲はHollywoodstringsを使い、室内楽やポップスよりなものはLASSを今のところ使っています。LASSは使いやすく自分でカスタマイズするまで結構手間取るのであまり初心者には向きません。
 
バーブは2C AudioのB2(かなり良い!)というのを使っていてAUXに立ち上げています。
それぞれのパンの設定もテンプレートに組み込みます。
 
 
おわりに
 
 とっても便利で作曲の武器になるテンプレートですが、あまり細かく設定してしまうと、曲が偏ってしまったり新鮮味にかけてしまうので、やりすぎはいけません。
  あと、テンプレートは日々改良を重ね、育てるものなので1年変更を加えていないテンプレートなんて多分使い物になりません。頑張って最高のテンプレートを育てましょう♪
 次回は違うジャンルのテンプレートもご紹介します、