ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

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【作曲テク】サビ前のギミックは歌ものの命

 一番気持ちが盛り上がるのは、今からサビが始まりますよ!というサビ前の瞬間。
期待感が一気に膨らみサビに突入します。
 ドラムのフィルだったり、リズムのキメだったりスイープ系のシンセだったり、そのほか効果音系シンセエフェクトだったり。
 逆にブレイクして無音を作るのも定番ですがとても効果的です。
 
 以前にも書いたのですがBメロ最後、つまりサビ前に1小節作って期待感を煽るやり方も定番。
この部分ってアレンジの腕の見せ所といってもいいかもしれません。音を足したり抜いたりして一番印象的な方法を探るのです。ここが弱いと曲全体の印象も薄くなり、歌全体が平たくなります。
 
 僕も特に歌もので打ち込み主体の曲を作るときは、この部分の推敲を重ね納得いくまで時間を費やします。
 
 
 
JPOPでサビ前がどんな風に扱われているか例を挙げてみてみよう。
いちようyoutubeで聴ける楽曲の中で選んでみました。カッコ内がどんなアレンジになっているかです。
 
 

「ヘヴィーローテーション」 AKB48    (歌のみ残しブレイク)

 

「レーザービーム」 Perfume       (無音ブレイク)

 

「硝子の少年」  KinKi Kids      (2分音符3発のキメ・・・「stay  with me」)

 

恋におちたら」 Crystal Kay      (ストリングスの駈け下り)

 

瞳をとじて」  平井堅  (サビからドラムが入る。サビ前にドラムとベースの4分音符伸ばしキメ)

 

青春アミーゴ」 修二と彰    (ジャーンと伸ばしたところからストリングス駆け上がり)

 

「恋」  星野源       (裏3発のドラムキメの後、16分音符スネア6発)

 

行くぜっ!怪盗少女」 ももいろクローバーZ (エクスプロージョン系のSE) 

 

「君はメロディー」   AKB48         (4発キメとストリングス駆け下り)

 

「Everything」   MISIA    (サビ前でスーっとストリングスがいなくなりサビ頭はピアノと歌だけ)

            *MISIAの歌唱力があるからこその演出で高度なワザだなぁ
 
 洋楽ですが・・・
 

「It's My Life」 Bon Jovi        (タム2発のキメ + SE重ね)

 
などなど
 
 
 
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おわりに
 
 
いかがでしたでしょうか?
こうしてみると、無音ブレイク系、効果音(スウィープとか)系、ドラムのキメキメ(または全体でキメを合わせる)系、ストリングス駆け上がり(駆け下り系)、それらの組み合わせタイプ、に大きく分かれていますね。
 
 数えるときりがないですが
もっともっといい例はいっぱいありそうなので皆さん探して研究みてくださいね。
 
 いかにアレンジャーがサビへの持って生き方、サビ前のひと工夫に力を注いでいるかがお分かりになったと思う。でもやりすぎるとダサくなったり古臭くなったりするのでさじ加減に気をつけましょう。
そのさじ加減っていうのがセンスなんだよなぁ。