ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

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音楽機材ってぶっちゃけどのくらいお金かける?

 音楽制作の機材にはとってもお金がかかります。高い機材を買い揃えてもその費用を回収できるのはいつになることやら(笑)。 ものすごいお金持ちは別として大抵の人は最初からそんなに完璧な道具は揃えられないものです。さてこれからプロを目指す人、またはすでにコンペなどに参戦してる人、少しずつ仕事が増えてきた人、どんな感じで機材や音楽ソフト買い足してますか?
 
機材環境の考え方
 
”走りながら武器を拾う”という言葉があります。最初っから全部揃えるのでなく活動を前に進めながら、仕事を請け負いながら、だんだんと道具を良いものに変えたり、加えて行くと言ったニュアンスがそこには込められています。
 僕はまさにこの方法が良いと思う。
 
最初から高価な機材を集めるのは現実的ではなので、少しずつ実績とともにその時の自分の分にあったものを揃えて行く。最初から本当に必要な機材なんてだいたいわからないものなんです。もう雑誌の宣伝記事に踊られっぱなし。”誰かさんがいいっていてたから”で買ってたのではキリがないし、そもそも人それぞれ好みも感じ方が違うのですから。
 
 でも得意なジャンルがあったりすると何がいいかとか、もっとこういうのが欲しい!とかってなんとなくわかるじゃないですか。好きだから他のジャンルより聴き込んでるし判断力がついてるんですよ。そこにはお金かけてもいいと思います。基準がしっかりあるので。
 

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段階による機材へのお金のかけ方
 
初級 
 とにかくお手軽価格定番セットのみ揃える。
 DAWに最初から付いてるものだけでもなんとかはなるし、なんとかさせるという工夫が大事。
 プラスして  例えばNative instrument のComplete とかでしょうか。オールマイティにワンセットのものが良いかもしれません。そうすればどの楽器に自分がこだわりを持つかとか、ここが良くないとか使っているうちに気づいてきます。
 まぁ、ソフトの種類云々よりシンセの仕組みとかエフェクターの仕組みを研究して今の環境でそれなりの音が出せるようにすることが先決。現状でなんとかして商品レベルの音が出せるような工夫が必要です。
 
 歌を自分で歌える人はある程度、名の通ったコンデンサマイクとオーディオインターフェイスは欲しいところ。ホントに何買ったわわからないという人はマイクは例えばRODE NT2とかが安くて定番なんじゃないかな。
 
 あとモニタースピーカーは大事なので悩むならそこでしょう。何しろこれからのすべての出音の判断基準になるのですから時間かけて検討しましょう。わからなかったら最初はやはり定番ものでお手頃なのが安心かな。僕は最初はYAMAHA MSP5でした。今はその延長でMSP7をメインに使ってます。
 
 
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中級 
 自分の強みがわかってきたり現状の機材やソフトに限界を感じたりしたら、自分の方向性に特化した部分ではこだわり抜いて機材やソフトを選ぶのをオススメします。
 
 ダンスミュージックで頭角を現したければそれに特化したソフトやサンプル音源、その方面で一流の人が使っている機材を少々高くても頑張って買う。生音系の方向で打ち出したいなら鍵盤系でいいソフトを買ったりギター周り、マイク周りにお金をかけても良いかもしれない(いわゆるアウトボード系)。
 オーケストラ系で頑張りたい人はそれこそソフトはピンキリ(オーケストラ音源は評判がいいものは高価なのが多いのと、PCのスペックもそれなりに要求される)なのでそこに資金を集中させるとか。
 
 一般的に良いとされている(レコーディングスタジオでの定番もの)マイクやマイクプリアンプやコンプレッサーは、値段も高いものは相当するので楽器屋に通って好みを探るしかないように思えます。そうそう買い換えるわけにもいかないので、意を決して買ったら覚悟を持ってとことん機材と付き合う(笑)。これは僕の場合ですけど。
 
 もうこの段階では、目指すジャンルや方向性によって買い足す機材やソフトの選定が変わってくるので一般的に何を買えば無難とかいうのはないと考えます。
 打ち込み中心で仮歌などはネットでデータやりとりだけというコンペ職人タイプにはアウトボード系はさほど必要でないのかもしれませんし。
 
 
まとめ
 
 さて、これまで個人的な見解で機材の買い方みたいなものをお話ししましたがいかがでしたでしょうか?
 基本的に今でも僕は”走りながら武器を拾う”のがスタンスです。「これがなければ、あれがなければ」では仕事にならないし仕事はタイミングもとっても重要ですし。
 高価な機材がためらいもなくポンポン買えるようにヒットを飛ばしたいものですね。