ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

音楽制作のTipsを中心に映画、旅の話題なども。

仕事を受けてから納品するまでの作曲プラン

f:id:natsumegu629:20180311214133j:plain

 
今日は作曲仕事の発注が来てから締め切りまでの作曲プラン・スケジューリングを考えたいと思います。
 
締めきりまでの日数はまちまちで結構余裕がある場合もあれば、”本気ですか?”と言いたくなるくらいタイトなケースもあります。
僕の場合はどんなにタイトでもよっぽどなことがなければ仕事は受けるようにしています。
 
さて、作曲の締め切りまでのプランです。僕の場合は次の3段階をどんな締め切り日数でもだいたい同じバランスの時間配分で進行するようにしています。しかしながらフェーズ1はすぐ決まる場合もあるし相当悩む場合もあるので、フェーズ1次第でそのあとのバランスも決まってくると言えます。
 

フェーズ1 何が要求されているか?をとことん考える

 
まず発注書の内容を吟味します。最初で道を誤るとそのあとの修正が大変になるのでここは気合いを入れて集中する部分です。
打ち合わせがある場合は不明な点・不安な点は質問し作業に取り掛かる前にできるだけ不安材料を取り除いておきます。
クライアントが何を望んでいるのかを脳がとろけるくらい考えます。
 

フェーズ2 ラフを作る

 
頭の中で2、3パターンくらいのだいたいの曲調を考えます。
何となくスケッチで打ち込んでみてもいいでしょう。
 
その中でいい感じになりそうな1曲に絞り曲のテンポ・キーなどをだいたい決めます。
同時に曲のカラー(使用楽器・音色・曲調)を決めていきます。テンポ感は特に重要な要素なので慎重に決めます。BPMだけが曲の速さを決めるものでもないのでそこも含めて考えます。
アレンジ面ではエレクトロなのか、ロックなのかオーケストレーション主体なのかによって僕の場合立ち上げるテンプレートが変わります。
そしてイントロ、エンディングなど含め曲の構成を決めます。
 
スポンサーリンク

 

 

フェーズ3 曲を詰めて仕上げる

 
ラフができたらブラッシュアップを重ねていきます。音色を差し替えたりフレーズを直したり音の積み方(低音から高音までの楽器のバランス)を直したりします。ギミック的なFXや一捻り的な工夫もこの段階で考えます。
この段階ではアレンジと一緒にミックス作業も同時進行しています。
リファレンス音源で音圧感やバランスを最終的に確認して1回目の納品です。
最後の調整段階で気を抜くと、聴き直した時に”あちゃー!”となりますので気をつきます。できれば完成した後1日置いて聴き直すことをオススメします(締め切りに余裕があればですが)
 
そして相手に聴いてもらい、修正点がある場合、相手の意図する修正点についてとことん考え、2回目の納品をします。「もっとドラムを大きく」とか「ここの音は無くして」とか簡単な修正だったらすぐにできますが、「もっと優雅に」とか「もっと誰々っぽく」とか「もっと柔らかく」などちょっと考え方によっては幅がありそうな修正に関しては悩み抜く必要も出てきますので手強いです。
 
こんな感じが仕事を受けてから納品までの流れになります。
           
おわりに
今回記したのはあくまで僕の個人的な進め方ですが、やっぱり自分なりのロードマップを決めておくと無駄に焦ったり悩んだりすることが少なくなりオススメですよ。