ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

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心にグッとくるアコースティックギター録音法

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 今日は僕のアコースティックギター録音法を紹介したいと思います。
かれこれ10数年、宅録ギター録音を試行錯誤してきた僕の今一番いいと思っている方法です。今回はギター1本のみで良い音を作るという前提でお話しします。
 
 音をまず聴いてください。いつもの録音方法で宅録したガットギターです。
ギターはアントニオサンチェスというブランドのギターです。
96k 24bit で録音しました。
 

 

使用マイクと機材

 
 マイクは2本立てます。AKG C451B  というマイクを使います。
 ペアで買いそろえたコンデンサマイクです。輪郭のはっきりしたクリアな音が録れるマイクですが結構お手頃でコスパがよろしいのです♪
 
接続は・・・
 
マイク    
 ↓
マイクプリ(UNIVERSAL AUDIO 2-610というチューブプリアンプ)
 ↓
コンプレッサー(AVALON DESIGN AD2044)
 ↓
オーディオインターフェイス(AVID OMNI)
 ↓
 
という順に接続しています。
 
 

マイクの位置

 
 ネックの9フレット付近を狙って1本と ホールに向けて1本です。
マイクとの距離はこぶし3個分より少し近いくらい。
 
こんな感じでマイクが2本立てられるアタッチメントがあると便利ですよ。

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  ボーカルブースでいつも録音するのでアンビエンスマイク(空気感を録音するマイク)は立てられません。全てリバーブで空気感を調整します。
 
 Mac proの駆動音などが入らないようブースは締め切ってリモート操作のMacbookAirかiPadでオペレーションします。詳細は以前のブログに載ってますので参照してくださいね。

www.nutmeg.today

 
 ブースがない場合、部屋のできるだけノイズが乗らない場所を見つけてセッティングしましょう。リフレクションフィルターなどを使うのも手かもしれません。
 
 ちなみに、マイクを2本使うのはステレオ感を出すためというより、低音と高音のバランスをミックス時に調整しやすいし自由度が高いからです。
 
 
 

機材の各設定

 
 コンプは薄くかけ取りします。レシオは4以下でスレッショルドも、強く弾いた時に軽くかかる程度に設定。
 
 ソロギターでなく厚いオケの中でギターを入れるときは音が厚くなりすぎないようにネック側とホールの真ん中あたりにのマイク1本でいいかもしれません。
その場合は低音はEQでローカットすることは忘れずに。
 
 パンはバッキングギターは、ホールのマイクをセンターよりやや左にに、ネックのマイクを右に少し開く感じです。パンが偏らないよう各トラックのボニュームを調整します。
  
 リバーブは2CAUDIOのB2のホール系を使用します。このリバーブめちゃくちゃ好きです。リバーブ成分の低域はEQでカットしないと全体的にぼやける印象になる場合があります。必要に応じてカットしましょう。
 
 
おわりに
 
 以上で最初に聴いていただいたギターの音になります。結構いいでしょ?
まだまだこれからも録音の模索の旅は続きます。
あぁ、新しいクラシックギターが欲しくなってきました。