ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

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【アレンジテクニック】一癖アレンジに加えライバルに差をつけよう ”Omnisphere2を使い倒す”

 
 
 音楽制作をするにあたって、アレンジに一癖加えて同業者に差をつけたい、と僕はいつも思ってます。それは大胆な曲の構成だったり、ハッとするシンセの使い方だったりいろいろ。
今日はよく使うソフトシンセ、SpectrasonicsのOmnisphere2でトリッキーな2つの面白い方法を紹介したいと思います。今回は少し初心者にはマニアックかもしれません。
 発売してからかなり経つシンセですが、まだ魅力を知らない方はぜひ参考にしてみてください。
 
 

アルペジエイターのスピードのツマミをホイールで動かしてみる

 
 Omnisphere2といえば、膨大なプリセットも魅力の一つですが、今日はエディット面に焦点を当てます。
秀逸なアルペジエイターでプリセットもいくつか選べるようになっているのですが、
今回注目したいのがアルペジエイターのスピードコントロールです。
 
 実際に聞いてみてください。PLUCK系の音色にアルペジエイターをかけて、
さらに、アルペジエイター画面の中央あたりにあるツマミ「SPEED」を右クリックしてModurateからWHEELを選択し割り当ててコントロールした例です。
急にアルペジオのスピードが変わってますよね。
 

 
 
 
 
かなりトリッキーな効果が得られました。EDMとかのコーラス前に使えそうですね。
スピード以外にも色々アサインしてみると面白いかもしれません。
 
 

ORBで音にうねりや動きを加える

 
 ORBという機能を使えば、フィルターやエフェクトを変幻自在にコントロールすることができ、とても動きのある面白い効果が得られます。
iPadと連携させるとよりフィジカルにコントロールできます。
こんなふうに。ポインターの動きは4小節分タッチ入力してありビデオを再現している。
 
 
 
カットオフだと普通すぎるので、まずFlangerのFeedBackをORBに割り当てた例です。
(FXのタブでFlangerを立ち上げFeedBackのツマミを右クリックしてModurate から Modurate with Orb を選択)
 

 
 次はFORMANTとというエフェクト(いわゆるフォルマウントを変化させるエフェクト)のVOWELというツマミをORBにアサインしてタッチコントロールで適当に動かした例。
 

 
 
 プリセットに頼っているばかりでは、なかなかたどり着けないサウンドメイクが簡単に出来上がりました。
 
 おわりに
 
 いかがでしたか?工夫していろんなサウンドを試して曲に盛り込めば、ライバルに差をつけることができるような気がしませんか?この手の荒技は曲の音の一部に適用しないと効果が半減してしまいますので気をつけてください。
仕事としては映像音楽系やクラブ系のBGMにも使えそうですよね。