ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

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教えたくないほど素晴らしいとっておきの教則本

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 今日はひとつ、とっておきの教則本を紹介したいと思います(別にアフェリエイトとかそんなんじゃありません)
以前「ガチで音楽制作に役に立った8冊」と言う記事を書いたのですが、あえてそこには入れていないほど知る人ぞ知る教則本といったところでしょうか。
 
 僕の大好きな作曲家の一人、周防義和さんの「僕らはロックで作曲する」です。正確にはPCで読むCDブックなのですが、音源とリンクされていてとても利用しやすいです。
周防義和さんは主に映画音楽を中心に活躍されている作曲家で「Shall we dance?」や「舞妓はレディ」などで有名な方です。僕は何度か直接講義を聞きに行ったことがあります。もちろんかなり影響を受けております、ハイ。
 とにかく僕が言うのはおこがましいですがハイセンスの塊。この域に到達したいといつも思っております。
 

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まず第一に
 

サンプル音源の曲が素晴らしい

 だいたい周防氏の曲や演奏曲を例に挙げて解説されているんだけど、曲や演奏が素晴らしいので俄然、意欲が湧くのです。
打ち込みだけのサンプルに終わらない豪華な音源達。57曲も例題曲が用意されています。本題名にロックと入ってますが、実際はゴリゴリのロックだけではなく実に幅広い音楽が対象になっていて歌物はもちろん、映像音楽にハマる作風のものも、結構アヴァンギャルドなものまであります。
 
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アカデミックにロックを解説

 ちゃんとした理論でロックをわからせてくれる。これだけ丁寧にロックを解説した本があっただろうかというほど。ポリスやローリングストーンズなどの数々の名曲を分析してくれます。
 
通り一辺倒な何百の本に載っているような理論をなぞる教則本ではなく、なぜこの曲のメロディはこんな雰囲気なのか、を作者視点で楽譜と音源を交え丁寧に教えてくれる。
 
 
なんども言うけど付属音源が本当に素晴らしく、音源だけでも十分楽しめますよ。
 
「僕らはロックで作曲する」でググっていただければネットで購入できるサイトがいくつかあります。
 初心者向けとは言いにくいかもしれないけど、一通り作曲らしきものができて次のステップに入ろうとしている方には神書だと思います。
 
おわりに
この教材って、人を選ぶというか、全ての人にしっくりくるかわからないけどとにかくクリエイティブとはなんぞや?というところまで問う良書だと思います。